第3回LRT研究会報告(1999年2月13日(土))

『低床式新型路面電車時代の幕開け』

ー40万都市 枚方での可能性と課題ー

広島電鉄・電車カンパニープレジデント

中尾正俊氏が語る

 

長山代表挨拶


(写真提供:長山代表)

〔司会〕最初に枚方LRT研究会の代表の長山代表よりご挨拶申し上げます。

〔長山〕みなさんこんにちは、藤田さんからお話がありましたように、貴重な土曜日であります。

 この枚方LRT研究会第3回の講演会をむかえまして、本日は広島電鉄電車カンパニープレジデントの中尾さんに来ていただきました。

 中尾さんからいろんな将来に向けての路面電車のあり方、ここに新型路面電車時代、というふうにテーマをつけていただいておりますが、枚方にもこの新しい時代をひらく路面電車の導入ということの可能性を、あるいはそれを実現していくための条件をどう考えたらいいのかということを、われわれに対して示唆していただけるお話が聞けると、大いに楽しみにするところでございます。みなさんも一緒に考えていただき、お話の後また活発にご意見をいただければありがたいと思うところであります。

 昨年この研究会が発足いたしましてまもなく2年目をむかえるわけでございます。今後は枚方に実際に導入するにはどういうことを詰めていって、どういう方面に働きかけ、市民のみなさんの理解をどう言う風にしていただいて、この実現に向かっていくのか。これがわれわれに課せられた課題であるだろうと思っております。また来年に向かいましても皆さん方の強いご支援、そしてこの会に対する積極的な参加を心からお願いするところであります。

 それでは本日の講演を皆さんと一緒に楽しみにさせていただきたいと思います。中尾さんよろしくお願いいたします。

講師紹介

〔藤田〕それでは、講師の先生のご紹介をさせていただきます。

中尾正俊様で,広島電鉄(株)取締役電車カンパニー プレジデント、全国路面軌道連絡協議会専務理事をもなさっていらっしゃいます。

 略歴と、いたしましては
1967年4月に広島電鉄(株)に入社なされまして、工務、管理、車両、運輸各課長を歴任されまして、
1995年4月には電車部長、
     7月には取締役に就任なさっておられまして、
1998年5月の機構改正によりまして、取締役電車カンパニープレジデントというお名前になっているということです。

 公職といたしましては、
1995年7月に日本民営鉄道協会技術委員会副委員長、
     8月に全国路面軌道連絡協議会専務理事、
  同年11月に中国地方鉄道協会技術委員長、
1997年7月に(財)鉄道総合技術研究所鉄道技術推進センター企画協議会委員、
     8月に(社)日本鉄道車両機械技術協会人にやさしい次世代ライトレールシステムの開発に関する研究委員会委員をなさっておられます。
1997年2月には、(社)日本交通計画協会の都市旅客効率化のための交通施設連携計画整備方策調査、路面列車活用方策検討調査路面電車分科会各委員をなさっておられます。

 そして広島県総合交通計画検討委員会専門部会の委員、広島都市圏交通円滑化総合計画検討委員会の委員をなさっておられます。

 こうして言いましたように、都市交通の権威でございます。わざわざ遠路広島からこの枚方LRT研究会に講師として、快くご講演に出席していただきました。


目次

  1. 長山代表挨拶、講師紹介

  2. はじめに

  3. 広島電鉄株式会社会社概要

  4. 路面電車存続のための施策

  5. 活性化施策について

  6. 走行環境の整備

  7. 超低床車両の導入

  8. 法的アプローチ

  9. 交通結節点の機能強化

  10. 補助制度

  11. TDMへの取り組み

  12. 今後の方向と課題

(本文中小見出しはWeb担当によります)


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