【TDMへの取り組み】

(TDMとは)

 それではだいぶ時間も経過しまして何を話しているのかよくわからないのですが、あと大事なことは、ここにTDMという資料をつけておりますが,今から実際に導入していこうとする場合に、行政側と市民側がこのTDMに取り組まないとまず難しいと思います。

 これは日本ではまだTDMというのは新しい言葉になっておりますが、トランスポーテーションデマンドマネージメントということで交通需要マネージメントといわゆるその交通需要についてどうマネージメントしていくか、いわゆる効率的に道路を使っていくかと言うことなのですが、パークアンドライド方式とか、それから、そういったことをやって公共交通機関の利用を促進するとか,時差通勤をしてピーク時を押さえて、いわゆる公共交通機関会社が無駄な設備投資をしなくていいように、そういった頭切かえをするような時差出勤をしようとか、ロードプライシングをしようとかまたシンガポールでは奇数車、偶数車、日によって入れ分けたり、アメリカの方では専用道を渋滞でありながら一番左側が渋滞無く走れるようにして急ぎたい人はそこを金を払って行くという、その料金収入をそういった公共交通とかいろんな環境問題に使おうというような事をして、いわゆる自動車の総量抑制をして公共交通機関利用の促進を図るというのが、このTDMなんですが、これに広島もようやく先般、中国地方建設局のリードで会合がありまして、県、市、それから警察、交通事業者、市民、消費者団体といったところが今このTDM施策にようやく今から取り組もう、広島で何が出来るかということを今やっている途中であります。

(鎌倉での社会実験)

 それから鎌倉の例があるのですが、鎌倉も観光都市で休日、シーズンになると車が押し寄せて湘南海岸沿いの国道はさっぱり渋滞で動かないということで、お客さんがなかなか鎌倉市内に入れない、観光が出来ないということで、どこか入り口で止めてしまおうということで、そこで駐車して頂いて、そこからバスとか江ノ電に乗って鎌倉の市内に入って頂こうという実験、社会実験をこの前からやっておられます。

 その社会実験をやっておられるその委員会の委員長で、東京商船大学の高橋先生がこの事に関していろいろお話して頂いたのですが、やはり官民あげて地元の理解があればできるとおっしゃったのですね。それで社会実験が今いい方向にいっているので、これを是非、制度化したいというようなことをおっしゃっていました。その取り組み方について、どういうまちづくりをするか、どういう交通機関にするか、そのあたりを市民と行政との一体的な認識を一つに出来るか出来ないかというのが一番大きな問題だと思います。


枚方・LRT研究会ホームページへ  講演目次へ  前ページへ  次ページへ