21世紀初の新年を迎えて
「枚方・LRT研究会」代表
長山 泰久あけましておめでとうございます。皆様にはご健康に、そして新しい気持ちで21世初の2001年の新年を迎えたことと存じます。
新しい世紀を迎えることができたということは千年に一回の機会であると言うことを考えますと、感無量であり、しかもこれを有効に過ごしていかなければならないという感を強くいたします。
枚方・LRT研究会では3年を一区切りとして活動を行なってきましたが、LRT実現のためのこの5月の総会では枚方市・市長に対して「提言」を行なうため、現在提言起草委員会を開催し案をまとめているところです。
LRTのような公共の道路を使用する交通機関を実現するためには、国の許可が必要ですが、これは枚方市・大阪府の行政機関が積極的に促進することが大前提です。枚方・LRT研究会では様々な形で中司枚方市長・枚方市関係者に対して、市民の足としてのLRTの必要性・有用性を唱えてきましたが、第4次枚方市総合計画基本計画の中でLRTという文言が取り上げられました。LRT実現可能性の足がかりになるものと考えるところです。その関連するところをここに紹介してみたいと思います。
『第2編 部門別計画 第2章 やすらぎのなか、世代をつないで住み続けるまち 第3節 人にやさしく安全な交通体系をつくる
3.環境を大切にした交通体系をつくる
(今、求められていること)
本市の公共交通は、京阪電鉄本線、京阪電鉄交野線、JR片町線(学研都市線)及び京阪バス・京阪宇治交通がその役割を担っています。
今後、高齢社会の進行、またエネルギーの有効利用や環境保全の観点からも、マイカーに頼らずに市内を移動できる公共交通等の果たす役割が一層重要となります。
しかし、一方で交通渋滞によるバスの定時性阻害やバス運行空白地域の存在などの問題も抱えています。今後これらの解消と、市民生活の質を向上させるため公共交通の利便性・快適性を向上させるとともに、コミュニティバスシステムやLRT(次世代路面電車)など、便利で環境と人を大切にした新たな時代の交通体系を構想する必要があります。
なお、環境に負荷をかけないという視点から、市内を徒歩や自転車により容易に移動できる施策も必要です。
(取り組みの方向)
バスや鉄道等の公共交通の効率性、利便性、快適性を高め、魅力ある公共交通を整備するとともに、自転車の利用を促進するなど、マイカーから他の交通手段への転換を進めます。また、コミュニティバスシステムやLRT(次世代路面電車)、スペシャルトランスポート(高齢者・障害者のための地域循環バスや小型バスによる予約型サービス)など、便利で環境と人を大切にした新たな時代の交通体系を市民・事業者とともに構想します。
(1) マイカーから公共交通への転換を求める
(2) 自転車の利用を促進する
(3) 新たな時代の交通体系を構想する』
以上のように枚方市自体がLRTを構想するという段階に入ってきました。
私たち枚方・LRT研究会は市民の立場でこの構想を一層より良きものに具現化するべく努力するとともに、幅広い市民の理解を得るための活動を推進していく必要を感ずるのです。