LRTと都市の活性化について 話題提供者 藤田副代表 藤田でございます。本会の副代表ということで、最近、このLRTについて、いろいろと勉強させて頂いております。 私は、駅前のビオルネというショッピングセンターの運営に関わっているものでございます。このビオルネは、八年前に再開発事業として完成したわけであります。 それ以前は、幅三〜四メートル足らずの狭い商店街でした。ふるくから枚方においでの方は、ご存知頂いていると思うんですが、二十年から三十年ほど前は、この岡本町商店街というのは、枚方で唯一の商業施設といいますか、商店街でした。 その時に、大体、土・日ともなりますと、一日一万五千人くらいの方が、来街されました。本当に、その狭い三メータ少しの道路において、見えるのは人の頭だけ、人を追い越すことも、追い越されることもない、ただ、人並みに揉まれて動いているというそんな大変賑やかな商店街でした。それから後、丁度二十年くらい前から、だんだん、人が減って参りまして、1番多いときで一万五千人の方が来られていたわけでありますが、それから五〜六年の後には七千人くらいまでに減って参りました。一日の通行量でございます。 これでは行けないと言うことで、地域の商店街を中心として、再開発事業に起ちあがった訳であります。それから、一五年かかって、ビオルネが出来たわけであります。ビオルネ出来たオープンの日、十一万人くらいの方が、お来しになりました。それから、ビオルネは、毎年、来街者調査を致しております。来街者にアンケート調査致しております。何処から、お出で頂きもしたか?、ご家族は?、ご職業は?、といったことをお尋ねしておりますので、どの変から、お来しになって頂いているかということは、毎年、統計によって出ておる訳であります。その統計を見てみますと、8年前は、東部の・津田・藤阪・長尾、そういった所からのお客様が、非常に、沢山お出で頂いていました。ところが、最近、そういった所からのお客様が、激減しております。これは、周辺にショッピングセンターが造られたというのが大きな原因なんですが、それ以外に、やはり、交通事情があります。バスで来られていましたお客様は、本当に少なくなっております。 今、枚方市の現状を見ますと、丁度、枚方バイパスで東西に分断されてしまっているんじゃないかなぁと思います。また、統計でもそういう風に出ているんじゃないかと思われます。特に、JRの東西線が、片町から福知山線に接続されてからは、随分と、大阪に出るのが便利になって、枚方バイパスから向こう側の方は、こちら側へは・京阪電車の方へは、バスに乗って来られなくなりました。JRの津田・長尾の方へ行っておられるのではないか。 枚方市の駅周辺を見てみますと、行政、つまり、市役所、税務署、郵便局、府民センター、そして、警察等の行政機関が、市駅の周辺にかたまっております。経済活動も市駅の周辺が、中心になっております。特に、この市駅周辺が、交通渋滞によって、非常に、段々空洞化されて来ているんじゃないか。それが、数字の上で現れてきております。私どもビオルネしかり、近鉄さんしかり。イズミヤさんだけが、まだ、頑張っておりますけれども、それでも、売り上げは、下がっておられます。 土・日において、枚方バイパスからビオルネ、イズミヤさんまで来るのに一時間かかったというようなお小言を頂戴しているのが、昨今の現状であります。私、このLRTということを知りまして、これは、一日も早く、ぜひとも、枚方で実現したいなぁ。そして、東西に分断されている交通網をLRTによって、ぜひとも、回復といいますか、元のとおりの賑やかな市駅の通りの姿にしたいなぁと、本当に切実に今日この頃でございます。 私、友達と会うたんびにこのLRTのことをPRしている訳でなんですけれども、皆さん、まず、枚方のこの狭い道路の何処に走らすのかというのが、まず、返ってくる答えであります。それを考えて、今、一所懸命に研究しているのだと誤魔化している訳なんですけれど。 私、この頃つくづく思うんでありますけれども、この広い道路の面積を、車だけが専用しているのではなかろうかと、車に乗っておられる人よりも、周辺の歩いている人の方が、うんと多いと思うんですが。車だけが、この広い道路を専用して走っている。車だけが、優先される世の中でいいんだろうかと、ふっと、思うことがあります。本当に、今、ここで、この車社会を見直すべき時期じゃないか、それがために、今、環境問題・CO2の問題が叫ばれている訳なんですが、真剣に、現在の車社会を見直すべきではないかと、思っている次第であります。昔の道路は、生活の場であったといつも思っている訳であります。非常に、さびしい世の中では、内科と、そういう事を考えております。 都市の活性化といいますが、中心市街地の活性化というのは、その都市全体の活性化につながるのではないかと、という思いがしております。 とりとめのない提起で申し訳なく思っております。 |