3ケース案の比較

枚方市駅から藤阪駅までのルートについて、3案ほど検討したので報告する。

ケース1は、枚方市駅の前から、天津橋を通って、杉田口禁野線に入り、都市計画は未完だが枚方藤阪線の都市計画予定路線を通り、国道1号を横断して、最近出来た枚方藤阪線を通る。道路は枚方交野寝屋川線を高架で超えているが、LRTは測道を通る。そこから、山田池公園の中へ入り、山田池公園の中の枚方市道を通る。そのまま行くと藤阪の集落のど真ん中なので、そのあたりでは、南側にずらせて、藤阪駅まで到達する。

これだと、資料を見てもわかるとおり、杉田口禁野線の区間は、車も通してLRTも複線で通すとなると、22m〜24mの幅員が必要になる。現況は7mぐらい。都市計画では16mであるので、計画変更が必要になる。車を完全に禁止するとなれば、16mでも可能だが、そうはいかないので、24mぐらいいるということになる。あと、枚方藤阪線の区間も、電車が通るとなると、拡幅が必要になる。

これでは、延長が5.8km、所要時間は表定速度が20km/hとすると、18分。

ケース1−2は、枚方市駅から外大前まではケース1と同様だが、外大前から外大の中へ入り、市道を通って、国道を超えて、穂谷川の堤防付近を通って、先ほどの山池公園内の市道にはいる。外大前から先は鉄道単独ということで、鉄道の両側に余裕幅を4ずつ設けて、幅員は15mということになるが、杉田口禁野線の全面的な拡幅ということが少し軽減できる。学校の中を通るということと、サービス範囲が若干北へ寄るということがある。

ケース2は、枚方市駅から外大前までは同じだが、そこから東行きはケース1−2のルートを通り、西行きは、開通した枚方藤阪線を拡幅して通し、高架の横を通り、体育館前を通り、杉田口禁野線を通って、外大前まで来る。これで行くとサービス範囲は広がる。しかし単線でループを描いているので、体育館付近の人は、市駅行きはいいが、帰りは藤阪まで遠回りをすることになる。

ケース3は、もう一つループを増やした考え方。駅直接の天津橋ルートはやめて、枚方市駅から京阪のバスがくぐっているところを通って、京都守口線を越えて、ラポールの裏側を通り、天野川を渡り、杉田口禁野線に入る。帰りは、杉田口禁野線から平和ロードを通り、307号の続き(枚方茨木線)を通り、市役所横の歩行者専用道を通って枚方市駅前に到達する。

これで行くと、多くは単線になるので、道路の拡幅が少なくてすむ。外大前付近に2線とって、反対方向への乗り換えが出来るようにする。

この案が、拡幅が少ないという面で、現実的な案ではないかと思う。

ケース3の場合は、東行き7.6km 所要時間23分 西行き6.8km 所要時間21分。

2ページ以降は、断面の説明をしている。

軌道のみで車を通さない場合、15m。

軌道を1線のみ通して、車も通す場合、18.5m軌道を2線通し、両側に車道を通す場合、24m。

軌道2線を片側に寄せて、車道も2線とる場合、22m。

軌道単線のみでは、11.5mが必要となる。

軌道法による敷設を前提にしているので、道路占用になるが、道路敷きは別途道路管理者により道路を建設していただき、その上を占用するということになる。

そういうことで、道路も含めた全体の都市計画を決めて、それに基づき道路建設、軌道敷設ということになる。