II 市民を取り巻く4つのバリア
種類 |
概要と具体例(障害者に関わる問題を中心として) |
物理的な バリア |
〔概要〕 道路・公共交通機関・建築物等において、利用者に移動面での困難もたらす物理な障壁のこと。車いす利用者や杖利用者などの歩行困難者、身体機能の低下した高齢者、ベビーカーの利用者、妊婦、内部障害者や難患者等にとって、移動の際の障壁となっている。 〔具体例〕 |
制度的な バリア |
〔概 要〕 法令・制度等の存在によって障害者が機会の均等を奪われている構造のこと。能力以前の段階で入学、就職、資格取得等の機会が与えられないというケースをうみだしている。 〔具体例〕 |
文化・ 情報面での バリア |
〔概 要〕 情報を入手する際に困難もたらす構造のこと。情報障害者者といわれる視覚障害者・聴覚障害者、知的障害者等にとって、安全で自立した生活を送る際の障壁になっている。視覚障害者は全盲と弱視者に、聴覚障害者はろう者と難聴者に分けてバリアを考える必要がある。また、中途失明者、中途難聴者の場合のバリも分けて考える必要がある。 〔具体例〕 |
意識上の バリア |
〔概 要〕 社会の中にある心の壁のこと。障害のある人が社会参加しようとした時の最も大きな問題となる 〔具体例〕 |
出所) 総理府編 『障害者白書 平成7年版』 大蔵省印刷局、1995年、3-12ページを編集・加筆。