2. 現状観測からみた需要状況とLRTの必要性
a 需要状況
最ピーク時(7:30〜8:30)の藤阪線方面発北口着のバス降車人数は約1700人。18号系統だけでも760名が利用。
1時間で1700人を輸送するには、乗車率150%として中型バス (車長9m程度、定員60人)28台、大型バス(車長12m程度、定員90人)19台が必要で、今回のケースのように多方面からの輸送を考慮するとさらに多数のバスを用意しなければさばききれない。
これをLRTに置き換えると、単車(車長14m、定員79人)で21両、2車体連接(全長18m、定員94人)で18両、5車体連接(全長30.5m、定員153人)で8両分相当となる。
※あくまでも実数での観測であり、荒天時や前述のように中近距離利用者の潜在を考慮すると利用者はもっと増えるはずである。b LRTの必要性
- バス1台あたりの輸送力が小さく、これ以上の供給増加は望みにくい。
- ワンマン方式による運賃収受のために停車時間が延び、遅延と渋滞の一因になっている。
- まだまだディーゼル車が多く、大気汚染の緩和を妨げている。
- 新技術の導入のためにかかる費用が膨大で、1事業者での改善には時間を要する。